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2兆円基金、3分野で優先度評価/経産省、環境技術革新へ方針(2021年3月5日1面)

経済産業省は4日、総額2兆円の「グリーンイノベーション基金」について、プロジェクトの目標や規模、内容を審議する分野別ワーキンググループ(WG)の詳細を決めた。産業・技術の特性を踏まえ、3分野に分けて設置する。WGは、支援企業の経営者との対話を通じ、取り組み状況を確認する役割も持つ。分野横断的技術や事業・経営に関する知見を持つ有識者が参加し、プロジェクトごとの優先度、金額の適正性を議論する。
 4日に開催された産業構造審議会(経産相の諮問機関)のグリーンイノベーションプロジェクト部会(座長=益一哉・東京工業大学学長)で合意した。

以前の記事「カーボンニュートラル・脱炭素への政府2兆円ファンド!対象となる14の重点分野。水素輸入は本当に必要か?」で2兆円ファンドの重点分野を紹介しましたが、今回、同じく経済産業省のグリーンイノベーションプロジェクト部会で資金配分方法などが議論されました。

資料はこちらから

3つのワーキンググループ内のプロジェクト毎に優先度を審議

この中で、プロジェクトの目標や規模、内容を審議するWG(ワーキンググループ)を「3分野」設置する方向となりました。

WG1は新エネルギー産業の普及促進にかかるプロジェクトです。「洋上風力」、「次世代型太陽光」のほかに「原子力産業」もしっかり入っています。

WG1の中の想定プロジェクトの予算見積もりを元に、WG1の総予算が決まり、その予算の中で、プロジェクト毎の優先度、金額の適正性を審議していくということのようです。ということは、「原子力産業」の予算上の競争相手は「洋上風力」、「次世代型太陽光」に理論上はなりますね。今後、WG1における「原子力産業」プロジェクトの優先度と予算がどのくらいになるのか気になるところです。

なお、NEDOは法律により原子力開発のために用いられる技術開発を実施・補助することはできないということですが、法律を変えるのでしょうか。それとも原子力産業だけ他の組織が実施・補助するのでしょうか。ここも気になります。

WG2はエネルギーの構造展開にかかるプロジェクトです。エネルギーキャリアである「水素」、排出CO2を再利用するカーボンリサイクル、水素社会に向けた燃料として「燃料アンモニア」などが入るようです。

WG3は、産業分野にかかるプロジェクトです。自動車と蓄電池は同じ産業区分に入れられており、航空機、船舶、物流など産業分野別のCO2削減のための技術開発が入っています。

プロジェクト毎の優先度の評価軸

プロジェクト毎の優先度の評価軸は、「①アウトカム目標への貢献ポテンシャル(CO2削減、経済効果)」、「②政策支援の必要性(困難度、実現可能性等)」、「③市場成長性・我が国の国際競争力」の3つということです。

①は定量的な評価ができるかもしれませんが、②と③とか、かなり主観が入りますよね。そうなってしまうと、いろんな「定性的な」ロジックを作って評価してしまい、おそらく「客観的な評価」は期待できないでしょう。

また今回グリーンイノベーション基金事業の基本方針案も示されました。

その中で、なんと、事業終了時点の2030年目標の達成度を国費負担額に連動させ、成果報酬のようなインセンティブが与えられるとのことです。

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