agriculture alternative energy clouds countryside

どうもScivanです。政府によってカーボンニュートラルを目指して「2兆円のグリーンイノベーション基金」がつくられたことは業界の方であればビッグニュースとなっていることかと思います。

この基金によりカーボンニュートラルに向けて企業の野心的な研究開発を今後10年間支援していくわけですが、この運用に関する議論をするグリーンイノベーションプロジェクト部会が経済産業省で始まりました。

グリーンイノベーション基金の対象となる分野

ここがグリーンイノベーションプロジェクト部会のリンクです。第1回が2月22日に開催されました。

この基金は経済産業省の技術研究開発支援組織であるNEDOに設置されNEDOが実質の運用を行いますが、それにあたって経済産業省側が以下を審議していくということです。

  1. グリーンイノベーション基金事業全体を管理・運営するための基本方針の議論
  2. 研究開発プロジェクト全体の進捗状況の確認 等

3月中には経済産業省の基本方針が策定されることになっています。「2兆円」というとすごい金額ですが、これにより民間投資を今後10年で15兆円誘発したいという目論見のようです。

さて、気になるどういうプロジェクトが支援されるかという点ですが、現時点の案としては、グリーン成長戦略において実行計画を策定した重点分野においてプロジェクトを組成すべきとしています。

以下が現行のグリーン成長戦略において実行計画を策定した重点14分野です。

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/green_innovation/pdf/001_04_00.pdf

「太陽光」は住宅・建築物産業でのZEB、ZEHや次世代型太陽光産業(ペロブスカイト)に焦点があてられています。「蓄電池」は自動車とひとくくりにされていますね。その他「水素」関連の研究開発強化が目立ちます。水素は新たなインフラが必要な、裾野が広い産業ですので、雇用を生みやすいと言えます。例えば「水素」の輸入が増えると、水素運搬船が長期的なビジネスチャンスになるなどですね。

水素輸入に頼らない自給型エネルギー産業を

ただ、個人的に「水素」を輸入する(水素輸入に頼る)のは反対です(あくまで多様化(オプション)の一つとしての水素輸入はありですが)。

以前下記tweetでも述べましたが、「脱炭素」社会は、日本のエネルギーの海外依存を減らすまたとないチャンスでもあるのです。

政府の好きな言葉を使うとエネルギーミックスは3E+S(安定供給、経済性、環境+安全性)の視点で考えるといいますが、水素は、国内ででた余剰の再生可能エネルギーから作る戦略を軸にすべきです。そうすると「安定供給(=自給率)」、「環境」が解決できます(水素を海外から輸入すると船による輸送のカーボンフットプリントがでておそらく「環境」も改善できるか疑問です)。

さらに2050年になれば、国内でも太陽光発電の発電コストはほぼゼロ(工事費が大半のコスト)になっていますのでおそらくその時間軸では「経済」も解決できるでしょう。太陽電池は世界の生産量が2倍になれば価格が0.8倍になるという習熟曲線上にこの何十年も載ってきており、今後もそれがさらに進みます。


なお政府は水素を輸入して発電すると現在の技術レベルで発電コストが97.3円/kWhという試算を出しています。これを今後耐えうる発電コストに下げていくとしていますが、そんな回りくどい投資をしていく必要性が本当にあるのでしょうか?商社や船舶会社などいろいろな利権の圧力の中で海外から水素を輸入することになっただけちゃうの?と思ってしまいます。

政府には一民間企業の利益ではなく、「国益」を重視した判断をしてほしいです。この水素輸入による発電コストをみれば、国内でグリーン水素をつくる技術、インフラに投資したほうが「安定供給」にもなるしよいのではないでしょうか。ここはグリーンイノベーション基金を運営していくにあたり、ちゃんと議論してほしいですね。

以上、最後、個人的見解を述べましたが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。国はカーボンニュートラルに向けてこういう分野にこそ投資すべきだ!など、是非コメント頂けるとありがたいです。

最後までお読みになった方、有難うございます。ここ(人気ブログランキング)を押して応援ください!

それでは!