日本において新型コロナ後のほうが死亡者数が減少した理由

どうも。大変ご無沙汰しております。Scivanです。いかがお過ごしでしょうか。本業が少し忙しく更新が滞っていましたが、再度Blog再開していければと思います。

今回は、新型コロナウイルスが出てきた前と後で、実際死亡者数がどう変わっているのか。さらに死亡要因はどう変化しているのかなど、ようやく統計データが出そろってきたこともあり、見ていきたいと思います。

なお、死亡者数の分析については、以前の記事「死亡者数統計からみた日本の「本当」のコロナ死亡者数 4月だけで5千人規模?」で議論しましたが、データが出そろってきたところで、本当のところが分かってきました。

日本のコロナ後とコロナ前の死亡者数推移比較

まず上記記事でも作成していた日本の死亡者数推移を比較してみました。

新型コロナ前と新型コロナ後の死亡者数推移比較

2020年の推移(赤)と過去の平均10年推移や5年推移(点線)を見ると、過去10年平均よりも過去5年平均が、過去5年平均よりも2020年のほうが死亡者数は段階的に上昇しています。つまり死亡者数は年を追って増加傾向にあるということです。マクロ的にみれば、これは死亡しやすい高齢者人口が年々増加していることが大きな原因ではないかと思われます。

今回は、過去からの高齢者人口の増加によって死亡者数が増加している影響をできるだけ排除するために、その影響が少ない直近年の「2019年との比較(灰色)」をしてみました。この比較をみると実は、新型コロナウイルスの影響を受ける2020年のほうが、影響を受けていない2019年よりほぼすべての月で死亡者数が少ない結果となっています。

すなわち、以前の記事で前提をおいて試算していた新型コロナウイルスによる死亡者数が4月だけで実際は5,000人規模?ということはおそらくありません(「新型コロナウイルスの世界での死亡者数年間6,800万人は本当か?シナリオ分析解説前提」でも解説しましたが、「前提」の置き方や試算方法によって結論をいろいろ変えられるということは注意してください)。

なぜコロナ後のほうが死亡者数が減ったのか

それでは、なぜ新型コロナウイルスが始まった2020年のほうが死亡者数が減ったのでしょうか。下のグラフは、新型コロナ前と新型コロナ後の要因別死亡者数の比較です。

新型コロナ前と新型コロナ後の要因別死亡者数の比較

実は、「呼吸器系の疾患」による死亡者数が劇的に減っているのです。2020年1月~6月の呼吸器系の疾患による死亡者数は、100,688人だったのが、2019年1月~6月は、11%も少ない89,777人になっています。これはおそらく、新型コロナ予防のため、3密を避けたことや、「マスク、手洗い」を多くの人が積極的に実施したことが要因と考えられます。半年で1万人もの命を救っていると考えると、おそるべし「マスク」というかんじです。

あと気になるところとしては、経済活動の自粛による経済苦などにより自殺者が増えるのではないかという懸念です。自殺による死亡者数ですが、1月から6月までの合計では、2020年で8,990人と、前年の9,973人よりむしろ少なくなっており、新型コロナによる自殺者増加の影響は現時点(6月)では出ていないのではないかと推察されます。

なお、上記グラフの一番上が新型コロナウイルスによる死亡者数(2020年1月~6月合計)です。全体の死亡者数の0.134%程度であり、ガンによる死亡者(グラフ:新生物(腫瘍))などと比較すると誤差の範囲です。

ただし、欧米のように、今後指数関数的に増加する可能性もあることから「警戒」は必要かと思います。それによって呼吸器系の疾患死亡者が半年で1万人も減るというすごい効果もありますし。。

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今回は以上です。ではまた次回!