原油価格の大暴落、電気料金への影響は?

こんにちは。Scivanです。日曜日に原因不明の39度の高熱&喉痛がでて、2日目で微熱、3日目でほぼ平熱になりました。これって新型コロナなのかもしれませんが、落ち着いたら抗体検査でもしてみようかなと思っています。

原油先物 史上初のマイナス

さて、新型コロナウイルスは経済にも多大な影響を及ぼしています。世界の燃料需要が低下し、原油先物がマイナスで取引されたというニュースが話題となっています。

期限がもうすぐの5月物に限ってはいますが、原油先物が初の「マイナス」価格で取引されているということです。

まあ、原油価格なんて関係ないという皆さんは多いかもしれませんが、皆さんが毎月支払っている電気料金への影響は今後どうなるのかに関心がある方はいらっしゃるかもしれません。

電気料金への影響は?

ここでは、電気料金がどれだけ安くなるのか?を簡単に東京電力管内で試算してみました。

電気料金は月固定の「基本料金」と、その月にどれだけ電気(kWh)を使用したかで決まる「従量料金」の合計で計算されます。実はこの従量料金(円/kWh)は毎月燃料費の変動に応じて変わります。今回ですと原油価格が大きく下がっているので、その分従量料金が下がるのです(燃料費調整制度といいます)。

この時の燃料費はいわゆる電力会社が燃料をいくらで輸入したかという貿易統計価格が使用されますので、必ずしも今回の原油先物価格と同じというわけではありません。

具体的には、3か月間の燃料貿易統計価格の平均が、3か月後の電気料金に反映されます。例えば、1月~3月の燃料貿易統計価格の平均は6月の電気料金に反映され、2月~4月の燃料貿易統計価格の平均は7月の電気料金に反映されるということです。

では、どれだけ下がるのでしょうか。ここでは「ざっくり」仮定をおいて試算をしてみます。

まず、電力会社は各社「基準燃料価格」という基準とする年の燃料価格と燃料価格が変動した場合にどれだけ従量料金が変動するかという「基準単価」を設定しています。基準の年の燃料価格と比較して燃料価格が高くなればそれに基準単価を乗じた分、従量料金が高くなるということです。

この基準燃料価格ですが、「原油」、「LNG」、「石炭」の3種類からそれぞれ電力会社が使う燃料の重みづけをして計算されています。また、電力会社によって火力発電の割合や、経営コストなどが異なるため、「燃料価格」の変動が電気料金に与える影響も変わってきますので、「基準単価」も異なります。

東京電力の場合の基準燃料価格、原油、LNG、石炭の平均価格を重みづけして44,200円/klとしています。この重みですが、東京電力の場合、原油:0.1970、LNG:0.4435、石炭:0.2512となります(合計して100%)。東京電力ではLNG火力が多いということですね。

また、燃料価格が1,000円/kl変動した場合の燃料費調整単価を「基準単価」として定めており、東京電力では0.232円/kWhです。

原油価格がゼロになった場合の電気料金

さてここで、原油価格がマイナスの時代に突入?ということで原油価格を仮に「0」円/klとした場合、

基準燃料価格44,200円→32,800円(原油=0円/klとして先ほどの重みづけで計算)となり、先ほどの1,000円/kl変動あたりの従量料金変動0.232円/kWhをかけると、従量料金単価は2.64円/kWh下がることになります。

毎月260kWhを使用している平均モデル(口座振替)の人は、基本料金を含め、毎月7,670円の電気料金が、毎月6,983円(686円安くなる)になるという計算になります。

電気料金の計算例
※上記燃料費調整単価:-2.04円/kWhを-2.64円/kWhとして計算すると文章中の電気料金となる

いまいち、影響がないと考える人が多いのではないでしょうか。

燃料価格が全てゼロとなった場合の電気料金

それでは、この際、おそらくあり得ないけど、すべての燃料価格がゼロとなった場合はどうなるでしょうか。

基準燃料価格44,200円→0円となり、先ほどの1,000円/kl変動あたりの従量料金変動0.232円/kWhをかけると、従量料金単価は10.25円/kWh下がることになります。

毎月260kWhを使用している平均モデル(口座振替)の人は、基本料金を含め、毎月7,670円の電気料金が、毎月5,005円(2,665円安くなる)になるという計算になります。

これで、ようやく少し安くなったかなといったところでしょうか。燃料費がゼロでもこれだけ電気料金とられるってことは、それだけ電力会社の人件費や固定費、さらには利益が多くかかっているということですね。

電気料金は奥が深いですので、気になった人はいろいろ調べてみては如何でしょうか。

それでは!