死亡率から見えてくる各国の事情と本当の日本の感染者数

どうもScivanです。

以前、日本の感染者過少評価の理由で書いたとおり、多かれ少なかれ日本の感染者数は過小されていることは確かですが、実際イタリアとかのTOP感染者国と比較してどうなのでしょうか?

各国の死亡率はかなり違う

「死亡率」が感染者数を推計するためのキーワードになると思っています。

まず、現状の感染者数トップ20の国の死亡者数と死亡率が以下です。国によって死亡率が大きく異なります。

感染者TOP20国の感染者数、死亡者数と死亡率(3月13日時点)

イタリアは6.7%、イランは4.3%と死亡率が非常に高く、韓国は0.8%、ドイツは0.3%、スイスは0.7%と死亡率が低いです。日本は2.8%と間くらいでしょうか。

なお、WHOは新型コロナウイルスの死亡率(致死率)は現在3.4%としています。

同じ国でも死亡率は日によって大きく変わる

さらに、各国の死亡率の推移をグラフ化してみました。3月1日から13日までの死亡率の推移です。

感染者数トップ20国の死亡率推移(3月1日~3月13日)

中国は若干上昇気味ですが安定的な推移、イタリアは、死亡率が急激に上がっています。イランは最初は死亡率が7%を超えていましたが、一度2.5%くらいまで下がり、また再度上がっています。米国はは死亡率が7%まであがり、また3%まで下がりました。

日本はというと、2%台から1%前半まで下がり、また3%近くまで上がっています。

死亡率の変動からその国の感染について背景が見えてくる

同じウイルスのはずなのに、なぜ国によってまた、日によって死亡率がこんなにも異なるのでしょうか?

まず、感染者がでてから時間があまりたっていない国については、死亡者が少なく、結果として死亡率が少ないということになります。

例えば、スイスやドイツなどは感染者がでてからまだあまり日数がたっていません。感染してから死亡するまで2週間以上はかかりますので、タイムラグが出ているということで死亡率がまだ非常に小さいということです。逆に中国は感染者がでてから、もうだいぶんと時間がたっていますので、死亡率は安定的となっています。

次に「医療崩壊」です。イタリアで死亡率が7%近くまで急激に増えたのは、おそらく医療崩壊の可能性が高いとみられるでしょう。

次に「感染者数の過小評価」です。これはどこの国でも多かれ少なかれあり得るのですが、例えば、イランでは7.0%を超える死亡率を記録しました。これは分母である感染者数がしっかりとカウントされていなかったからかと思います。この後、感染者数を把握するにつれ死亡率は下がり、また上がったのはイタリアと同様「医療崩壊」状態になった可能性があります。

米国も死亡率が7.0%と大きくでたのは、感染者を把握しきれていなかったからでしょう。そのあと把握数を増やすにつれて、死亡率は下がりました。

まとめると死亡率のからくり、すなわちWHOの発表している死亡率3.4%と各国の死亡率が大きく異なる理由は以下のとおりです。

  • 死亡率が高く出ている主な理由
    • 感染者数の過少把握により死亡率が高く見えている
    • 医療崩壊により実際の死亡率が高くなっている
  • 死亡率が低く出ている主な理由
    • 感染者が出始めたばかりで、死亡者がこれから増えてくる
    • 医療体制が十分であり実際の死亡率が低くなっている

死亡率からわかる本当の日本の感染者数

前節最後の、「死亡率が低く出ている主な理由」に、「医療体制が十分であり実際の死亡率が低くなっている」を挙げた根拠ですが、国際輸送(Diamond Princess)の死亡率を見ていただきたいと思います。感染者がでてから大分時間が経っていますが、死亡率はかなり低い1.0%で推移しています。

日本国内で十分な治療が受けられれば死亡率は1.0%程度になるということの裏付けでもあると考えています。

また韓国の死亡率も見てください。韓国はとにかく感染者把握に努めている国ですが、死亡率は1.0%以下と少ないです。韓国も国際輸送の場合と同じく、感染者は十分な治療が受けられているため、死亡率は同程度になっているのではないでしょうか。

最後に日本の死亡率を見てください。おそらく日本も国際輸送や韓国の場合と同じく、本当の死亡率は1.0%程度ではないかと思います。

ただ、直近の死亡率が2.8%まで上がっています。これは、韓国と違って、感染者数が正確にカウントされていないからです。すなわち、死亡率1.0%が正解だとすると、感染者数は3月13日時点で、675人ではなく、1,890人ということです。

数万人、数十万人感染しているという人もいますが、まだ数千人レベルであるとscivanは見ています。1万5,000人感染者がでているイタリアよりはまだ日本は低空飛行しているということかと思っています。

なお、このロジックは、新型コロナウイルスによる「死亡者数」が正しく把握されている前提でのロジックです。万が一、「死亡者数」が正確に把握されていなかったら、なにを頼りに分析すればよいのかわからなくなります。。日本で本当にそのようなことが起こっていないか??それについてはまた今後の記事ででも書ければと思います。

それでは!