日本における新型コロナウィルス死亡率予測 中国2.3%よりさらに大きく

先ほど更新した記事では、新型コロナウィルスの死亡率(致死率)が2.8~2.9%であると書きました。これは感染者全体の平均死亡率ということでして、実は中国の事例研究では、年齢別で大きく異なることが分かっています。

以下が、中国の感染者数44,672名を対象にした分析です。これを見ると死亡者の大半は60代以上の高齢者であり、高齢者の死亡率(死亡者数/感染者数)が高いことがわかります。

新型コロナウィルスの死亡率:

60代:3.6%、70代:8.0%、80代:14.8%

ここで、日本は高齢者多いけどこれから大丈夫かな?という疑問がわきました。そこで、日本の高齢者が多いことを考慮して、日本における新型コロナウィルスによる死亡率がどうなるかを試算してみました。

中国は高齢化が進んでいるとのことですが、それでも、日本と比較してまだまだ若い人が多いです。以下に、中国と日本の年齢別人口割合を示しました。

死亡率の高い60歳以上の割合は日本(35%)は中国の約2倍(18%)であるいうことです。新型コロナウィルスは高齢者の死亡率が高いため、当然中国よりも全体の死亡率が上昇することが考えられます。

日本と中国の年齢別人口割合

そこで、先ほど冒頭の、中国の年齢別感染者数、年齢別死亡率のデータを日本の年齢別人口に当てはめた場合の年齢別の死亡者数を試算し、全体の死亡率を試算しました。

(試算方法)
・日本の年齢別人口に対する年齢別感染者数割合と中国の年齢別人口に対する年齢別感染者数割合が同じと想定
・上記前提により日本の年齢別感染者数分布を試算
・日本の年齢別死亡率(死亡者数/感染者数)は中国の年齢別死亡率と同じと想定
・上記載前提と日本の年齢別人口感染者数分布から日本の年齢別死亡者数を試算

試算結果は以下のとおりです。日本では60歳以上の人口が多い故、60歳以上の死亡者数が多くなり、感染者が1万人の場合、全年齢での死亡者数は444名、すなわち日本における死亡率4.4%となり、中国の死亡率2.3%よりさらに高くなることが想定されます

日本国内 新型コロナウィルス年齢別感染者数と死亡率分布予測

日本では高齢化が進んでいることから、新型コロナウィルスによる被害が特に大きくなることが想定されます。死亡率2.3%というのは中国の人口分布を前提にしたものであって、日本ではもっと大きくなるという認識を持って、喫緊に感染者数拡大を食い止めるための対応をしていくことが必要です。